技術書典4に初めてサークル参加した(3月、4月直前編)

4/22(日)の技術書典4にサークル参加しました。

techbookfest.org

前回の記事に続き、 参加までの準備について、備忘録をかねて時系列でまとめています。

2018/3/2

Hello Worldかるたのむらさきさんから委託希望がきていたので、仲間と相談。OKがもらえたので委託を引き受ける。

helloworldkaruta.strikingly.com

私もHello Worldかるたほしい(笑)


一方うちのサークルでも各自執筆を開始。

執筆するメンバーは自分を含めて3人になった。本がつくれそうな実感が湧いてくる。

執筆環境はみんなreview記法で書いて、Dockerを使ってRe:ViewでPDFを作る流れになった。

Dockerに詳しい仲間がRe:View入りDockerコンテナの設定を教えてくれた。これをPDF化に使う。

Re:View入りのDockerはこちら。

https://hub.docker.com/r/vvakame/review/

2018/3/12

自分の担当分の目次を作った。 目次ができると書けそうな気分になる。

2018/3/16〜

締め切りをあらためて3/24に設定。

各自の執筆テーマが判明した。

  • AWS,AzureのWindow寄りの話
  • 技術勉強のやり方
  • iOSの構成プロファイルについて

みんなバラバラだ。好きなことを書いてもらいたいのでこれでOKだけど、タイトルを何にしたらいいのか迷う。

結局サークル名と同じ「アナトリーラボ vol.1」にした。

2018/3/23

仲間から原稿を受け取る。まだ完成版ではないものの、これで本が出せる!

2018/3/24

原稿はなんとかなりそうだとして、大きな問題が手付かずで残っていた。

表紙絵、そしてサークルカット

同人誌作成経験者の友人に打ち明けると、だから2月のうちに言ったのに。いまから依頼するのは厳しい、と告げられて頭を抱える。

風景写真などを入手し、それを加工しようと考えていた。

2018/3/25

サークルスペースの設営を気にし始めた。

ここでサークルの長机に敷く布とテーブル布ずれ防止シートを買った。

あの布屋

2018/3/26〜

3人の原稿をRe:VIEWでPDFにしてみる。

PDFにしてみるとそれぞれに調整が必要な箇所が出てくる。 改行が思った通りに入らなくて文字がギチギチに見えたり、ブログのような表現やネットスラングが浮いて見えたり、ソースコードが折り返さずにページ外にでてしまったり。

仲間が編集した原稿をUPしたり、最新のPDFを見られるようにbitbucketにプライベートレポジトリを作成した。 bitbucketはプライベートレポジトリ作成が無料で、複数メンバーでの作業もできる。 werckerと連携してCIをすることもできる。


表紙絵については、この後におよんで進捗ゼロだった。

「どなたか、絵の描ける方はいませんか〜」と心の中で叫んでいたら、ふと自分の席の後ろを絵が描けそうな人が通りがかった。ダメ元でお願いして見たところ、引き受けてくれた!

自作のサークルカットの白い丸人間と本のテーマ(クラウド、勉強会、iOS)を伝えてラフを描いてもらった。 同じ会社の人なのでニュアンスがすぐ伝わる。イラストレーターさんに絵を発注しずらかったのも、テーマをどう伝えたらいいのかわからなかったからなのだ。

もとのサークルカットはこれだった。

f:id:hayashih:20180501222300p:plain

「丸人間じゃなくてもこういう感じの人間の絵にできますよ」 と女性の絵を見せられたので、白丸人間から女の子の絵になるのか、とお願いした。

翌日この絵が仕上がってきた。

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表紙絵
ギリシャ風男子になってました。劇的ビフォーアフターです。

技術書典の同人誌のなかで男子が表紙絵なのはなかなかレアではないでしょうか?

このほか丸人間風のキャラクターも一緒に描いてもらいました。

f:id:hayashih:20180501154540p:plain:w200 f:id:hayashih:20180501154432p:plain:w200 f:id:hayashih:20180501154446p:plain:w200

サークルカットtwitter宣伝用の素材にもつかえます。それにしても仕事が早い!

2018/3/28

技術書典4ページの一般公開に合わせて頒布物情報(値段、ページ数、部数、画像、説明文、関連URLなど)を埋めはじめる。

Hello Worldかるたのむらさきさんにも連絡して頒布物情報と画像を送ってもらい登録。

うちのサークルも表紙絵と頒布物情報を登録。サークルカットも公開用、印刷用ともに更新。

4/1の一般向けページ公開に向けて余裕をもって登録できた。

本は1冊 500円、50冊にした。

もとがとれない値段だが、初めての本なので赤字が出ても売り切ることを目標にしていた。在庫を抱えた話を見聞きして大変だなと思ったのと、流行り廃りの激しい技術書は売り切らないと厳しいと思った。

それと個人的には50ページ程度の文字のみの同人誌で500円は高い気がしていた。

覚悟の上で値段をつけたのだが、仲間は赤字になるのを気にしていてくれたようだ。

2018/3/31

日光企画 御茶ノ水店に行ってみる。

日光企画 お茶の水店

以前に参加した技術書典参加サークル向け説明会で、実際にお店に行ってみたほうがいいですよ、とアドバイスをもらっていたので。

入稿のプラン、締めきり、値段、綴じかた(技術同人誌は概ね左綴じ)、紙についてなど店員さんに親切に説明してもらえたので行ってよかったです。

Webの他、店でも入稿できるそうで、データはCDに焼いてくるかUSBに入れて持っていけば良いらしい。 その場でデータを直せるようにノートPCも持参すると尚可。

紙見本をもらってきました。

オフセット印刷早割セットでの入稿をめざしているので、表紙はこのマットPP貼りになる。光沢がある表紙で同人誌でよくみかけるタイプだと思う。

2018/4/1

技術書典4一般向けページが公開。

エイプリルフールだからずらすかもという連絡が事前にあったものの、予定通り公開された。 エイプリルフールじゃないです!と添えつつtwitterで宣伝開始。

この日からtwitter上でサークルチェック数のアピールが始まる。

2018/4/2〜

原稿を直してはPDFを生成しの繰り返し。

B5版にするためにTechBoosterのB5版用テンプレートをつかってPDFを作り直したところ、改ページやソースコード部分の改行の場所など再調整が入ってしまった。もっと初期の段階でテンプレートをあてておければよかった。

github.com

PDF以外にも諸々の準備や調整をやっているうちに自分の原稿のレビューを誰にもお願いできていなくて、結局仲間が自主的にみて、章、節の構成を組み直してくれた。

文章の校正やレビューにもっと時間をかけられればよかった。

2018/4/6

技術書典参加サークル有志による本の宣伝プレゼン会に参加。

tech-doujin.connpass.com

執筆環境談義が盛り上がっていた。

2018/4/7

日光企画 御茶ノ水店に行って店頭で表紙と本文のデータを入稿。

早割セットの締め切りが4/9(月)で、日光企画は日曜日休み。Webからの入稿は自信がなかったのでお店で入稿することにしました。

日光企画は技術書典のバックアップ印刷所になっていて、そのサービスで前ペラにトレーシングペーパーを入れられる。 ブルーのトレーシングペーパーで依頼。

その他、バックアップ印刷所だと本を技術書典会場のサークルスペースまで事前に搬入してもらえる。

全部搬入にするか、それとも何冊か事前に店で受け取りや自宅などに配送にするかも選べたので、10部だけ出来上がりしだい御茶ノ水店で受け取ることにした。これで仲間に早く渡せます。

予定通り、早割セットでオフセット印刷B5版52ページ(表紙込み)を50部で申し込んだ。

頼んだのは50部だけれど余部といって印刷の都合上最大10部くらいおまけで本が作られてくるらしい。

お店で聞いた話では、日光企画ではオフセット印刷は最低50部からなのだけど、たとえば40部しか引き取らないということもできるらしい。ただし値段は下がらないそうです。


入稿データの本文は問題なくOK。

表紙データについては背表紙の幅と断ち切りの余幅がよくわからず、店員さんにPhotoshopで直してもらった。

その際に「人物の肌のシアンの色が強いので印刷すると色味が変わるかもしれませんがいいですか?」と確認された。よくわからなかったので、そのままお願いしてしまった。

あとでイラスト担当の仲間に相談したところ、シアンが強いと肌がくすんだ色になるらしい。

www.iwashi.org

2018/4/10〜12

4/10の昼前に日光企画から電話が。

表紙絵に塗り漏れやムラがあるのでどうしますか?との連絡だった。再入稿することに。

イラスト担当と相談して修正してもらった。

ムラなんかあるなあ?とおもって拡大表示してみた。若干あったがPCでは拡大しないと気づかない。印刷ではそんなムラもでるらしい。

4/11に直した表紙絵をもらい、夕方まで表紙データを作り直し。お店で作ってもらったデータを真似てなんとかトンボ線を引いてWeb入稿した。

翌4/12に日光企画から連絡があり、表紙もOK。

2018/4/13

技術書典まであと1週間ほどに迫ってきた。

ずっとtwitterで宣伝してきたが、仲間にもtwitterで宣伝ツイートをしてもらいそれをRTする。

しかしこの時点ではtwitterの#技術書典ハッシュタグの流量がすごくなってきて、すぐに流されていってしまう。


当日手伝いにきてもらう人が決まったのでサークルチケットを割り当て。技術書典サイトのアカウントを作ってもらいそれにサークルチケットのQRコードを紐づける。

2018/4/14

足を捻挫した。

技術書典まであと1週間で行動力が低下したのは痛かった。 この土日はほとんど行動できず。

表紙データのリテイクがあったので、先週電子版作成の作業があまり進んでおらず、それを進めたいが足が痛くてできず。

歩きスマホはよくないです。

2018/4/16

出社したら自席に大量(およそ250個)のチョコマシュマロが届いていた。

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絵が3種類あります

イラスト担当のサプライズでした!かなり驚きました(^◇^;)

まずは運営に会場で配布できるか確認。菓子製造業者が作っていて、個別包装されていればOKだそうだ。 さて、どうやって配布しようか。

前回の技術書典では戦利品会場でコーヒーが振舞われていたので茶菓子にちょうどよかったのだが、今回はない。 しかも今回の技術書典は晴天でかなり暑いらしい。

2018/4/17

日光企画 お茶の水店から店頭受け取り用の本の準備ができたと電話あり。

夕方に店にいって10部受け取ってくる。表紙は無事きれいに刷れていた。ついに実物の本になった。うれしい。

10部仲間に配布した。余部が5、6冊ついてくるらしいので売る分には困らない。


仲間がbitbucketリポジトリとwerckerを繋げてCIの設定をしてくれた。これを使いつつ電子版を編集をする。次回は最初からCIを動かしたい。

2018/4/18

電子版の準備。PDF版とEPUB版を調整していた。

PDF版は入稿データに表紙絵を設定すればいいのだけれど、EPUB版は図版の画像は表示できたのに、挿絵だけのページが出力されない。 PDF版と同じくTechBooster提供のテンプレートで作成したがデザインがいまいち合わず、自分たちの本ではリフローのメリットもあまり活かされない。EPUB版をつくるのならば、最初の段階からちゃんとデザインしたほうがよさそうだ。

電子版はPDFだけ使うことにした。


見本誌を電子データで提出。

見本誌の事前提出窓口開設のお知らせ | 技術書典ブログ

かんたん後払いシステムにも登録。

かんたん後払いシステム提供のお知らせ | 技術書典ブログ

2018/4/19

職場にはチャットの他にSNSがあり、見ている層が違う。

チャットではいままでもお知らせしてきたが、SNSのほうにも技術書典参加をお知らせ。思いの外、良く受け止めてもらえ、何人か本を予約してくれた。


仲間から電子版を販売しないのかと聞かれて「対面電書」を見てみたけれど、運営元がはっきりしなかったので今回はやめておいた。

taimen.jp

あとでもう少し情報収集したところ、コミケなどで同人誌を頒布している人が運営しているらしい。イベントで対面で電子書籍を売る場合には良さそう。

2018/4/20

お釣りのための両替。500円玉を棒金でほしい。

土日は銀行が開いていないので両替にいくならこの日が最後のチャンス。都銀は混んでいるかもしれないと思い、地銀の支店に行ってみたところすんなり両替ができた。


委託のHello Worldかるたのむらさきさんともチャットで事前準備や当日の打ち合わせをはじめる。

2018/4/21

直前の準備。

マシュマロ、絵柄違いで3個セットを個別の袋にいれて45個作成。本を買ってくれた人にセットで渡す。

PDF版ダウンロードカードとPOPをキンコーズで作成。店に頼んで印刷してもらったが、もっと事前に準備すればセルフサービスで安くあげられたかも。

その他ダイソーなどで当日必要な文房具を買う。

明日は技術書典4当日だ!

続きます。

hayashih.hateblo.jp